社会

放流タイマイ、3200キロ旅 沖縄・本部→インドネシア 美ら島財団研究

海洋博公園で飼育しているタイマイ。今回インドネシアで見つかった個体とは別の個体(同公園提供)

 【本部】沖縄美ら島財団総合研究センターの研究チームはこのほど、2016年7月に本部町の海洋博公園から放流したオスのタイマイが同年12月に約3200キロ離れたインドネシアのヤペン島で見つかったことを論文にまとめた。

 東アジアでのタイマイの移動としては最長距離の確認例となった。インドネシアで見つかったタイマイは02年以前に海洋博公園が保護し、飼育していた個体。放流時、甲羅の長さは74・9センチ、体重は47・9キロだった。識別用のタグをひれにつけて放流していたため、沖縄から放流した個体と確認された。


 同財団総合研究センター動物研究室の河津勲上席研究員は「タイマイは東アジアでも各地で行き来があると考えられていたが、それが実証できた」と成果を強調した。

 タイマイは東アジアでは日本とインドネシアのほかに、タイやパプアニューギニアなどに生息。東アジアでは沖縄本島周辺が繁殖域の北限となる。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに掲載されるなど絶滅が危惧されている。

 論文は学術雑誌「Fauna Ryukyuana」に掲載されている。