経済

オリオン買収受諾へ 野村・外資、全株取得も 近くTOB開始

オリオンビールの本社=18日、浦添市城間

 野村ホールディングス(HD)と米投資ファンドカーライル・グループが買収を検討しているオリオンビール(浦添市)が、両社による株式公開買い付け(TOB)を受諾することが22日、分かった。23日に取締役会を開き、決定する。同日、記者会見する予定。両社は近くTOBを開始する予定で、オリオンビールの全ての株式を取得することも視野に入れている。

 オリオンビールの株主は2018年3月末時点で599人おり、発行済み株式総数は72万株となっている。筆頭株主は2002年に業務提携をしたアサヒビールで、10%を所有している。創業家や親族が15%以上を保有しているほか、オリオンビールと関係がある企業や個人が株主となっている。

 買い付け価格は1株当たり数万円程度になるとの見方があり、一定程度の株主がTOBに応じる可能性がある。買い付けが順調に進んだ場合、オリオンビールは野村HDとカーライルの傘下で経営を進めることになる。社長など主要な役員は9人で、野村HD、カーライル、オリオンが各3人を出す方向で検討している。オリオンの現役員は執行役員となる見込み。

 野村HDとカーライルはTOBに向けて特別目的会社(SPC)を共同出資で設立する予定となっている。SPCにはオリオンの嘉手苅義男会長が出資する案も上がっていた。両社はオリオンビールを傘下に入れて、商品の海外展開を後押しするなどして企業価値を高め、新規株式公開(IPO)を行うことも目指す。

 カーライルは国内菓子メーカーの経営に参画して事業拡大を行った実績があり、オリオンビールでも新たな事業を促進することが期待できる。一方でオリオンビールが有するホテルや商業施設などの不動産がどのようになるのか、今後の動向も注目されている。









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