オリオンビール(浦添市、與那嶺清社長)は23日午後5時から会見を開き、野村キャピタル・パートナーズと米投資ファンドのカーライル・グループが出資する「オーシャン・ホールディングス」のオリオン社株式に対する公開買い付けに賛同し、株主に応募を推奨すると発表した。経営陣による自社買収(マネジメント・バイ・アウト、MBO)を採用し、嘉手苅義男会長がオーシャン社への出資をする予定という。
與那嶺社長は「創業者の意思を継いで、オリオンビールの企業価値を増大させるためだ」と説明した。
買い付け期間は24日から3月22日まで。買い付け価格は1株7万9200円。買い付け予定数は65万8504株で、下限は41万8504株としている。
会見に出席した亀田浩取締役は、MBOの必要性としてビールの消費量減少や消費者ニーズの多様化など事業環境が変化していること、株主の高齢化に伴い金銭化などを求める流動化需要が出てきたことなどを上げて「野村キャピタル・パートナーズとカーライルは一緒に汗をかいてくれるパートナー。株主の資金ニーズにも応えられるし、企業価値をともに上げていける」と話した。【琉球新報電子版】