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食べずに抗議を行う、ハンガーストライキが話題になっている。2月に行われる予定の「辺野古埋め立ての賛否を問う県民投票」にて、宜野湾市など5つの市長は投票事務を拒否した。
投票への参加を呼び掛けるため、県民投票の会代表の元山仁士郎さんは宜野湾市役所の前に座り込み、食べ物を食べずに水と塩だけで105時間座り込んだ。
テレビの全国ニュースなどでも取り上げられていましたね。

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県民投票は、元山さんを中心にした県民投票の会のメンバーが集めた10万筆以上の署名がきっかけになったんだ。
玉城デニー知事は全県での実施を目指しているが、5市長が拒否したために24日時点で全県での実施ができるかどうか分からない状況に追い込まれている。
署名してくれた人たちが投票できるようにするために、元山さんは「自分がやれること」としてハンストを選んだ。

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ハンストの様子はネット上ですぐに拡散された。
応援メッセージもたくさん寄せられていたが、嫌がらせでラーメンや焼肉などのおいしそうな食事の画像を送りつける人もたくさん出てきた。
うわっ、そうだったんですね。

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県民投票やハンストに関して、批判的な見方をする人は当然いる。それについて考えがあるなら元山さんにきちんと意見として述べればいい。
しかし、嫌がらせでおいしそうな写真を送りつける人は、ほかの人が大切にしている気持ちや覚悟を、ただ「壊す」だけの行為だ。
本人は面白がってやっているかもしれないが、「ネットのマナー」とかそうしたものではなく、単純に人としてやってはいけない。
本当、そうですね。

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全く別の件だが、同時期に「ストリートミュージシャンが販売しているCDを、ミュージシャンの目の前でわざと踏みつけて壊す動画」が拡散された。
その人が一生懸命作った歌、CDを、目の前で破壊する行為は、人としてやってはいけない。

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ハンスト当事者に食べ物の画像を送る行為と、ミュージシャンの目の前でCDを壊す行為は、全く別の問題のように思えるが、根っこは同じ「モラル・ハラスメント」だ。日本語にすると、精神的な嫌がらせ、暴力。
今後、こうした投稿を見かけても同調して拡散するのではなく、「こうしたのはやめた方がいい」と、しっかり自分で考え、動けるようにならなければいけないね。

【プロフィル】
モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。