女性救助で自ら海に イースターさん表彰 沖縄・北谷


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
野国昌春北谷町長(右)から感謝状を受け取ったウィリアム・B・イースターさん=22日、北谷町役場

 【北谷】ニライ消防本部(金城俊昭消防長)は22日、北谷町宮城海岸沖で発生した水難事故で、遊泳中に流され自力で岸へ戻れなくなった10代の女性の人命救助活動に協力したとして、米海兵隊のウィリアム・B・イースターさん(39)=第3海兵遠征軍少佐=に感謝状を贈った。

 イースターさんは昨年12月8日、同海岸付近をジョギング中に女性の夫から救助の協力を求められた。イースターさんは、付近にいた男性2人に消防への連絡と救助用の浮具を探すよう依頼。ダイビングショップから浮具を借り、イースターさんは泳いで救助に向かった。女性に浮具を渡し、水難救助隊が到着するまでの間、保護に当たった。ニライ消防本部によると、救助隊が到着時、女性はかなり疲労している状態だったが、イースターさんの保護がなければ命に関わる恐れがあったという。

 表彰を受け、イースターさんは「海兵隊として地域の人を助けられたことを誇りに思う」と話した。

 野国昌春北谷町長は「救助のための的確な行動と、荒い海を泳ぐ勇気ある行動をたたえたい」と感謝した。