「基地」テーマに作品制作 IDA生徒、きょうから卒業展


この記事を書いた人 Avatar photo 宮里 努
「無関心は罪」をコンセプトに、基地問題についての作品を制作したIDAグラフィック科2年の生徒ら=30日、浦添市の専修学校インターナショナルデザインアカデミー

 【浦添・沖縄】沖縄の米軍基地について考えるきっかけにしてほしいと、専修学校インターナショナルデザインアカデミーの生徒7人がパネルを制作し1~3日、沖縄市内で実施する同校の卒業展「DESIGN COMP in KOZA」で展示する。パネルはセンター街区公園に設置する。「無関心は罪」をコンセプトに、基地内で働く人や周辺に住む人などの声を紹介したほか、名護市辺野古の新基地建設の是非を投票できる一枚も制作した。

 パネル制作に携わった山城海生さん(19)は「(展示当日は)県民投票と同様の質問で模擬投票したり、沖縄の米軍基地の存在について聞いたりしたい」と話した。

 「ニュースを見ていて、なんとなく(基地に)反対と思っていた」と語るのは、石垣市出身の石垣亜実さん(20)。本島に移り住み、基地と隣り合わせの生活を体験し「『ちゃんと向き合わないと』という思いが芽生えた」と語る。

 基地で働く人にも話を聞き「実際に調べて、見て、聞いて自分の意見を持つべきだと気づいた」と振り返り、同年代の若者にも「自分はどういった意見があるのかを考えるきっかけにしてほしい」と投げ掛けた。