宮古新報が新体制 購読料下げ、当面4ページ


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 【宮古島】宮古島市で日刊新聞を発行する宮古新報社は1日付紙面に「新しい経営陣の下でスタートする」との社告を掲載した。当面は4ページの縮小紙面で継続する。これまで月1998円だった購読料を2月分から千円に値下げして発刊する。社告では「早急に8ページ以上の紙面に戻すよう新役員と社員が一丸となって努力する」との声明が社名で記載されている。

 同社の座喜味弘二社長は、パワハラ・セクハラを理由に労組から退陣要求を受け、経営難などを理由に1月10日に全社員に対して解雇を通知した。労組側は解雇を受け入れず、新聞発行を継続していた。

 同社労組によると、社員の新たな雇用契約は今月中旬ごろにも結ばれる予定。新たな経営者はまだ発表されていないが、近日中に会見を開いて新体制について正式に発表する。労組の伊佐次郎委員長は「先月の解雇通知を受けた後も、たくさんの人の支援を得ながら少人数でくじけずに続けてきた。新しいスタートを切ることができて良かった」と話した。

 座喜味社長名での社告も掲載されており、事業譲渡について「新聞業界に入って60年、経営者として50年余、宮古島の新聞業の発展のために尽力してきたが、諸般の事情により新聞業務を譲渡した」などと説明。購読者や広告掲載の依頼者などへの謝辞が述べられ、「社会の公器としての役割を果たすことができた」としている。