米軍新基地建設に伴う辺野古埋め立ての賛否を問う県民投票が全41市町村で実施されることになったことを受け、「辺野古」県民投票の会代表の元山仁士郎さんが1日、県庁記者クラブで会見し、全県実施を歓迎した。
元山さんは、新たに「どちらでもない」の選択肢が加わり実施される県民投票に向け「どちらでもないという意思はどちらでもないでしかない。複雑な思いはあると思うが、本当のところはどう思うのかを入れていい投票。悩みながらでも賛成か反対か明確な意思を選んでほしい」と訴えた。
元山さんは、県議会の自民党会派が各派代表者会で普天間飛行場の移設先について「どこも受け入れるところがなく苦渋の選択で容認した」として「やむを得ない」を含む3択を提案したことを振り返り、「沖縄自民党の中でも複雑な思いがあることを知った。党の本音が表れたのではないかと思う」と話した。
県民投票の会は今後、辺野古移設について本質的な議論を深める取り組みを強化する。9日午後2時から沖縄国際大学で、県議会の全会派を招いた「県議会における議論と展望」と題したシンポジウムを開く。