照屋氏一転 続投へ 自民沖縄県連会長辞任撤回 「辞めれば無用な混乱」


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照屋 守之氏

 自民党沖縄県連の照屋守之会長は3日、県連に提出した辞任届を撤回する意向を示した。4日に県連に文書で撤回願を提出する予定。照屋氏の辞任届を巡っては、2日の県連役員会で受理することを確認し、3日の常任総務会で正式に決定する見込みだったが、照屋氏の意向をくみ、会長続投が了承される見通し。

 照屋氏は本紙に対して、名護市辺野古の新基地建設に伴う埋め立ての賛否を問う県民投票の全県実施が決まった中、「会長職を辞したら無用な混乱を引き起こす。5市の市長からも辞任する必要性はないと言われた。むしろ今辞めれば県民投票を否定することにつながる」と述べた。

 照屋氏は、1月29日の県議会臨時議会で賛否2択から3択に改正する県民投票条例改正案に自民党県議5人が反対し全会一致とならなかったことを受け、自身に責任があるとして辞任する意向を表明していた。

 県民投票に不参加を表明していた5市を相次いで訪ね、全会一致とならなかった経緯を説明し、投票に参加するよう求めていた。