「ラジオ体操で自治会救う」 クエスト杯県予選 社会問題解決、中学生が提案 寄宮、グランプリ


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グランプリに輝いた寄宮中の「チームかまぼこ」のプレゼンテーション=1月27日、那覇市寄宮のJAおきなわ真和志支店ホール

 社会問題の解決策をプレゼンテーション(発表)する「クエストカップ2019全国大会予選ソーシャルチェンジ沖縄大会」(同実行委員会主催)が1月27日、沖縄県那覇市のJA真和志支店ホールで開催された。県内の中学生7チーム約25人が出場。来場した一般聴衆約200人の投票により、「自治会の救世主」と題してプレゼンした那覇市立寄宮中学校の「チームかまぼこ」がグランプリに輝いた。

 出場者はチームごとにブースを構え、模造紙を使って「困っている人を笑顔にする企画」を発表した。聴衆からの質問に答え、聴衆からの投票でグランプリが決定した。

 グランプリを受賞した「チームかまぼこ」は、自治会を盛り上げて地域活性化につなぐアイデアを提案。夏休みのラジオ体操が失われつつある現状に着目し、「私たちが運営します」と力強く訴えた。聴衆からは「活性化すると、どんないいことがあるの」「ラジオ体操の他に何をするの」などと質問が飛び交ったが、友寄光稀さんと銘苅美羽さんは的確に回答した。2人は「今まで頑張ってきてよかった。全国大会では全力、本気で頑張る」と喜び、夏休みには企画を実行すると意気込んだ。

 準グランプリには、冷蔵庫の中身が一目で分かるアプリ「フリッジセンサー」を提案した寄宮中の「チームサナリア」が、審査員特別賞には「沈砂池で石垣島を救おう!」と題してプレゼンした石垣市立崎枝中学校が選ばれた。

 今大会には、教育と探求社が提供する探求型カリキュラムを導入している県内の学校が出場。寄宮中の「チームかまぼこ」は16日に東京で開催される全国大会に推薦された。
 (中川廣江通信員)