米軍の射爆撃場として使われる渡名喜村の入砂島(出砂射爆撃場)に米海兵隊のAH1Z攻撃ヘリコプター1機が数日間駐機していた問題で、米軍は11日午前9時10分ごろ、別のヘリでAH1Zをつり下げて島を離陸した。何らかのトラブルが発生し、自力で飛行できない状態になっていたとみられる。
複数の住民によると、AH1Zは6日ごろから島に駐機していた。別のヘリで飛来した米兵らが機体を取り囲んで作業する様子がみられていた。AH1Zは10日までにプロペラが外され、白いテープで機体番号や部隊マークなどが外から見えない状態にされていた。
沖縄防衛局は本紙からの問い合わせなどを受けて米軍側に事実関係を問い合わせたが、事情説明やつり下げの事前連絡はなかった。米軍は11日午前9時までに本紙の取材に回答していない。【琉球新報電子版】