琉歌大賞 長嶺、宮平さん喜び新た 入賞者70人表彰


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第28回琉歌大賞で大賞を受賞した宮平智晴さん(左)と長嶺八重子さん=10日、恩納村ふれあい体験学習センターゆうなホール

 【恩納】第28回琉歌大賞(主催・同実行委員会、共催・恩納村、村商工会、琉球新報社)の表彰式が10日、同村ふれあい体験学習センターで開かれた。

 一般の部の大賞に長嶺八重子さん(72)=読谷村、児童生徒の部の大賞に宮平智晴さん(14)=恩納村立山田中2年=が選ばれ、入賞者70人が表彰された。今回は「海」をテーマに一般の部112人(294首)、児童生徒の部438人(644首)の計550人から938首の応募があった。

 「多幸山くだて/目にしちゃる海や/七色に染まる/稀な景色」と詠んだ長嶺さんは恩納村出身。「生まれ育った恩納村は頻繁に帰っている。多幸山からは雄大で色鮮やかな美しい海が広がっており、歓迎されているような気持ちになる」と語り、受賞を喜んだ。

 野球部の宮平さんは「部活後の海辺/立ち寄りて見れば/果てしなく続く/僕の未来」と詠んだ。「部活終わりの道ではよく海が見える。眺めていたら、すごく海が穏やかで遠くまできれいに見えて将来を思った」と語った。

 審査講評では、一般の部審査委員長を務めた波照間永吉さんのメッセージを審査員の島袋正重さんが代読した。波照間審査委員長の講評は「沖縄の海の将来に危機感を抱いて、海を守ることを訴える歌がたくさんあった。海は大切にせねばならぬという思いで、多くの人が沖縄の海を見ている」とした。