バスケットボールの第26回県中学校選抜優勝大会は10日、男女トーナメントの決勝を行った。女子はコザが仲井真に60―57で競り勝ち、3年連続11回目の優勝を果たした。守備に課題を残すも運動量で走り勝ちした。
男子は玉城が美東を終始圧倒し、68―40で初優勝を飾った。
ともに新人大会と合わせて県大会2冠。男女上位2チームは3月に宮崎県である全九州中学校春季選手権大会に出場する。
◇女子コザ、集中保ち逆転
女子決勝は、コザが仲井真に60―57で競り勝った。序盤から第3クオーター(Q)まで苦戦を強いられるも、最後は全員が一丸となって攻守で走り勝ちした。3連覇の達成を喜びつつも、松島良和コーチは「守備がまだ甘い」と課題を見据えていた。
立ち上がりから守備がちぐはぐだった。「DFで声掛けやカバーができていなかった。練習通りの動きができなかった」(中村望愛主将)。相手エースのドライブや、3点弾を第2Qまでに4本決められるなど、苦しめられた。
41―44で迎えた第4Qで、ようやくコザの守備に変化が現れた。「それまでは焦りがあった。3連覇のプレッシャーもあった」(中村)という序盤のぎこちなさを、払拭(ふっしょく)した。相手の3ポイントをDFで前に詰めて減らし、カウンターに対しては中村が転倒しながらも打たせない気迫も見せた。「落ち着いてパスできた」(ガードの今泉月妃)と攻撃面もうまく回り始めた。残り2分半の56―55の場面で、コザは2連続得点で60点と引き離す。中村が「2年最後の試合で、全員が勝ちたかった」と振り返るように、チームは集中力を切らさなかった。
3月の九州大会に向け、今泉は「先輩は優勝している。その強さを引き継いでいきたい」と意欲を語り、チームは県内強豪校としての重責を背負っていく。
(古川峻)
◇男子玉城、28点差圧倒
男子は玉城が美東を68―40で圧倒し、初優勝した。下地貴之監督が「このチームにエースはいない」と言うように、守備から速攻につなげる玉城のスタイルを個々の選手が全うした。昨年12月の県新人大会の優勝もあり、下地監督は「結果が出て安心した」と肩をなで下ろした。
立ち上がりからガードの宮平竜輔がノールックパスなど個人技で相手をほんろうし、仲村勝太がスピードのあるドライブで切り込んだ。186センチのセンター宮平健太郎主将は、リバウンドのみならず点も稼ぐ。運動量のある大城航平がリバウンドやパスカットでコート上を駆け回った。
目指すは全国だ。イージーミスなどの課題も見つかった。仲村は「上位には強いチームがある。全国で優勝できるよう日頃の練習に励む」と意欲に燃えている。