教育コンテンツ制作 吉本興業が那覇に新会社 動画を国内外へ配信


この記事を書いた人 大森 茂夫

 吉本興業(大阪府、大﨑洋社長)は、那覇市に新会社「ラフアンドピース・プラットフォーム」(仮称)を設立する計画を進めてる。新会社は教育を中心に動画などのコンテンツを制作し、国内外に配信するプラットホーム(基盤)事業を展開する。今春の開業を目指している。

 新会社の施設ではコンテンツ制作を行うほか、一般客がテクノロジーを体験できる場としての機能も持たせる。沖縄の地域活性化に貢献することも目標としてる。13日に琉球新報社を訪れた吉本興業の大﨑社長が計画を明らかにし「できれば12月くらいまでに配信をスタートさせたい」と話した。

 「遊びと学び」をテーマに、テクノロジーやエンターテインメントを融合させた教育コンテンツを制作する。コンテンツは映像やゲーム、書籍、音楽など。デジタル教育コンテンツは国内外で市場が急拡大しているという。国内、アジアを中心に世界へ圧倒的なコンテンツ量を提供することで差別化を図る。

 海外展開は、マレーシアを拠点にアジア各国で動画配信を手掛けるiflix(アイフリックス)社などと協業する。

 同社は吉本興業と資本業務提携を締結する予定となっている。コンテンツやイベントの共同制作、配信を行う計画だ。

 大﨑社長は「今の子どもたちは『教科書を使うだけでなく最新の勉強がしたい』と言うそうだが、デジタルだとそれができる。テクノロジーと掛け合わせた、楽しい学びのコンテンツを作りたい」と話した。