サンエー、イオンなど商業施設でも期日前投票始まる 県民投票


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 沖縄県の辺野古新基地建設に伴う埋め立ての賛否を問う県民投票は18日、那覇市やうるま市、与那原町の大型商業施設でも期日前投票が始まった。那覇市おもろまちのサンエー那覇メインプレイス5階では昨年の知事選のような行列はできなかったが、途切れることなく市民が投票に訪れていた。行列を想定していた案内の担当者は「ちょっと拍子抜けした」と話した。

 那覇市では同日から市役所に加え、大型商業施設など4カ所で期日前投票の投票所が設置された。うるま市は2カ所、与那原町では1カ所が追加された。

 サンエー那覇メインプレイスで期日前投票を済ませた主婦の下地有希さん(34)は「子どもができてから沖縄のことをより考えるようになった。この問題は沖縄の未来を左右する。子どものため、きちんと参加しようと思った」と笑顔を見せた。

 仕事の合間を縫って投票に訪れた対馬丸記念会理事長の高良政勝さん(78)は「戦争は絶対に反対だ。埋め立ても全く理解に苦しむ。ただ先は長くない私にとって関係ない。許してしまえばとも思う。しかし子や孫に引き継ぐことはできないから投票に来た」と投票の大切さを強調した。

 賛成票を投じたという元那覇市議の高里良樹さん(64)は「民主党も駄目だった。普天間を動かすには辺野古建設推進しかない」と強調した。