3月21日開幕 沖縄県高校野球春季大会の展望 激戦区はどこ?


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 4月の九州大会派遣を懸けた第66回沖縄県高校野球春季大会(県高野連主催、琉球新報社共催)の組み合わせ抽選会は19日、北中城立中央公民館で行われ、1回戦30試合の対戦カードが決まった。今年は辺土名、開邦、南部農林、真和志の連合チームを含む全65校、62チームが出場する。3月21日から開幕し、決勝戦は4月4日午後1時から、北谷公園野球場で行う。今大会のシードは昨年の秋季大会4強以上で第1シードから順に沖縄水産、興南、沖縄尚学、嘉手納となっている。今大会から開会式は行われない。本大会の優勝校は、第144回九州地区高校野球大会(4月20~25日、鹿児島県)への出場権を得る。上位2校は、5月25~26日に熊本県で行われる第7回熊本県派遣交流強化試合で、同県の秋季大会上位校と対戦できる。また4強以上は、第48回招待試合で明石市立明石商業高(兵庫)との対戦機会を得る。

<展望>A、Dブロックが激戦区

 どのチームも秋季大会以降、冬季トレーニングで課題を修正し、力を付けてきた。しかしそれでもシードの沖縄水産、興南、沖縄尚学、嘉手納が今大会の軸となりそうだ。

 各ブロックにはノーシードでも実力のあるチームが多く散っている。特にA、Dブロックは、秋季大会や1年生大会で結果を残した勢いのあるチームがひしめき合い、熱戦が予想される。

 【Aブロック】

 第1シードの沖縄水産のほか、秋季大会でベスト8の具志川商、普天間など力のあるチームが点在している。上位進出常連の前原や美来工科の存在も大きく、どのチームも気が抜けない、激戦のブロックとなりそう。

 【Bブロック】

 嘉手納を軸とし、1年生大会準優勝で勢いのある中部商業や沖縄工業、八重山など力のあるチームもいる。注目は、秋季大会ベスト8の宜野湾と実力校・八重山、めきめきと実力を伸ばしている日本ウェルネスと読谷とのカードだ。

 【Cブロック】

 秋季大会準優勝で、九州大会でも8強入りした興南が投打で安定し、頭一つ飛び出ている。秋季大会ベスト8の南風原や、地力のあるコザや西原などが冬に力を付け、興南の牙城を崩せるかに期待が掛かる。

 【Dブロック】

 第3シードの沖縄尚学のほか、前回大会の覇者・KBC未来、1年生大会4強の美里工業など、実力のあるチームがひしめき合う。一戦一戦で息が詰まる熱戦が予想され、沖縄尚学も油断はできない。