沖縄県の那覇市教育委員会は、生徒や保護者の申し出で、性別に関係なく制服を選ぶことが可能になるよう、「学校におけるLGBTへの配慮に関する指針」に明記する方向で検討を進めている。市教委の調査では、既に市内の3中学校で本人や保護者の申し出で制服を選べるようにしており、来年度から新たに2校が同様の対応を取る予定。指針に明記されれば、性別に関係なく制服が選択できる中学校が広がりそうだ。
18日の那覇市議会2月定例会代表質問で、古堅茂治氏(共産)の質問に奥間朝順学校教育部長が答えた。奥間部長は「各中学校が性別に関係なく制服を選択できるような環境作りを支援するための内容を明記したい」と話した。
那覇市教育委員会は、那覇市の「性の多様性を尊重する都市・なは(レインボーなは)宣言」に基づき、17年度に「学校におけるLGBTへの配慮に関する指針」を策定した。
指針では、男女混合名簿の導入が盛り込まれている。
県立高校ではすでに浦添高校、那覇高校、西原高校の3校が性別に関係なく制服を自由に選べる制服選択制を導入している。生徒からの相談や申告は不要。防寒対策や機能性などの理由も認めている。