【宜野湾】「歌で世界のベストになりたい」。真っすぐなまなざしで語るのは、沖縄県宜野湾市出身のシンガーで、現在米国ボストン市のバークリー音楽大学に通うKINAMI(輝七海)だ。1月に浦添市西原のライブカフェJulyで開かれたライブでは、豊かな声量や表現力、堂々としたパフォーマンスで観客を「KINAMIワールド」へといざなった。「世界に認めてもらいたい」と決意を語る21歳の歌声は世界を目指す。
幼少期からインターナショナルスクールに通い、英語も日常の言語だ。物心ついた時から音楽が好きで、「歌のうまい人」を探してはソウルやファンクの魅力に取り付かれていた。
15歳の時に出場したテレビのオーディション番組で上位9人に残ったことが、歌の世界に身を置く最大の転機となった。観客や審査員の真剣な視線に、自らが認められている喜びを感じていた。ショービジネスの本場・米国へと渡ったのは3年前だ。
大学には世界中から音楽エリートがそろい、切磋琢磨(せっさたくま)し合う刺激ある毎日だ。「ポップやR&Bのボーカリストで世界的に有名な日本人はまだいない。沖縄出身というプライドもある」と語る。
近く、1年半ぶりにシングルを発表する予定だ。発売時期を問われると「まだしっかりと決めてはないんです。よし、3月に出します。今決めました。そうすることで自分にプレッシャーかかるから」。夏には5曲入りの作品も発売する。
「6年以内に紅白に出ます」。言い切ったKINAMIは、太平洋の向こうで大きくなって帰ってくる。
KINAMIの活動はインスタグラム@Kinamiiiで追うことができる。
(長濱良起通信員)