【うるま】沖縄の伝統的な豚肉の食文化を学ぶ「豚正月(ウヮーショーガチ)体験会」が11日、うるま市のうるマルシェで開かれた。白豚とアグー豚を使って約千食分のスーチカーや豚汁、アンダカシーなどが振る舞われた。また市内の団体による和太鼓や三線の演奏、食文化の講座などがあった。多くの親子連れが「クヮッチーサビラ(いただきます)」と、新鮮な豚肉を使った料理に舌鼓を打った。
体験会は昨年に続き2回目で、旧正月に合わせて開催された。
うるま市内でアンダカシーを販売する「龍華」の國場麻梨江さんは「沖縄と豚の関係を学ぶと戦後のハワイ系移民の苦労を知った。豚肉の文化を継承していきたい」とあいさつした。
金武町の養豚場で働く瑞慶山佳誠さん(44)は、息子の佳信ちゃん(5)と会場を訪れた。「県産品や豚肉の良さが広まるのはうれしい」と話す瑞慶山さんの横で、佳信ちゃんがスーチカーをおいしそうに頬張っていた。