沖縄・下地島から香港へLCC直行便 宮古島地域に初の国際線 週3往復、年2.8万人期待


この記事を書いた人 大森 茂夫
海上から臨む下地島空港=宮古島市(提供)

 宮古島市・下地島のみやこ下地島空港ターミナルの3月30日開業を前に、香港の格安航空会社(LCC)香港エクスプレス航空は21日、7月19日から下地島―香港線を週3往復運航すると発表した。宮古地域で初の国際定期便が誕生する。年間約2万8千人が利用する見込み。就航決定に合わせて同社は21日から航空券の販売を開始。7月19日~10月26日の間に搭乗する航空券を2月25日午前0時59分まで片道2280円の特別運賃で販売する。

 同路線の使用機材はエアバスA320で180座席。毎週火、金、日の週3便の運航を予定している。香港や諸外国からのリゾート需要増加が期待され、地元住民が気軽に海外旅行できるようにもなる。

 香港エクスプレスは石垣便など県内への運航実績がある。リサーチ団体から世界で最も安全なLCC10社のうちの1社に認定されている。

 新規就航に玉城デニー知事は「大変うれしく思う。今後、香港および周辺地域の多くの方々に宮古地域を訪れてもらえるよう香港エクスプレス、関係者の皆様と協力して取り組む」とコメントした。

 下地島にはLCCのジェットスター・ジャパンが開業に合わせて成田便の就航を決定。大韓航空もチャーター便運航を予定している。県や沖縄観光コンベンションビューロー、宮古島市、施設整備を進めた三菱地所、運営する下地島エアポートマネジメントはさらなる新規就航に向けて誘致活動を進めている。