「市長は念願だった」 故翁長雄志知事の妻樹子さん涙 那覇市から名誉市民表彰


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那覇市長を4期務めた故翁長雄志前知事に贈られた顕彰状などを受け取った妻の樹子さん(前列右から2人目)と手渡した城間樹子市長(同3人目)ら=27日、那覇市議会議場

 那覇市長を4期14年務め、昨年8月に亡くなった翁長雄志前知事の名誉市民顕彰贈呈式が27日、市議会議場で開かれた。妻の樹子さん(63)が顕彰状と名誉市民章を受け取り、「みんなで手を取り合って沖縄のために頑張っていけたら、翁長も喜ぶと思う」と話した。

 議場の大型スクリーンには市長時代の翁長さんの写真が映し出され、那覇市歌が流れた。参加者は生前の翁長さんに思いをはせ、涙する人もいた。

 城間幹子市長は翁長さんの功績を振り返り、「市民や職員に寄り添い市勢発展に多大な貢献をした。いつまでも那覇市を見守ってほしい」と話した。

 翁長俊英議長は「困難に立ち向かう姿勢は多くの人に共感された」とたたえた。

 樹子さんは「那覇市長は翁長の念願だった。市民と一緒にふるさとのまちづくりに必死に取り組んだ」と語り、涙ぐんだ。県民投票の結果については「素晴らしい。誇りに思える結果だ。県民が政府と闘えるという自信を持った」と話した。