シーサーロボットが路線バスを案内 多言語音声を認識 那覇バスターミナルに設置


この記事を書いた人 Avatar photo 高良 利香
路線バス乗り換え案内のシーサー型ロボットの運用と、「おしゃべり案内板」の実証実験を開始する第一交通産業グループ那覇バス、琉球バス交通の小川吾吉社長(右端)ら=4日、那覇市の那覇バスターミナル

 第一交通産業は4日、沖縄県那覇市泉崎の那覇バスターミナル1階待合室に、多言語の音声認識が可能で沖縄本島路線バス総合案内システム(バスなび沖縄)と連携して路線バス乗り換え検索ができるシーサー型ロボットを設置した。同時に「おしゃべり案内板」の実証実験も始めた。案内スタッフの労働効率化や、日本語、英語、中国語、韓国語の案内によるインバウンド対応の強化を図る。

 シーサー型ロボットはロボットシステム開発のciRobotics(大分県)と共同で開発した。

 おしゃべり案内板はNTTドコモ九州支社(福岡県)、モバイルクリエイト(大分県)と共同で実験する。沖縄本島内の観光名所をタッチすると路線バスの経路が表示される。災害時には地方自治体などから配信される「Lアラート」の災害関連情報を多言語情報で発信する。5月末まで実験し、夏ごろの製品化を目指している。

 第一交通産業グループの那覇バスと琉球バス交通の小川吾吉社長は「AI技術を駆使した観光案内情報の提供により、観光客やビジネス客の利用増進につながると確信している」と話した。

 第一交通は、ロボットに使われているシーサーキャラクターの名前を公募している。バスターミナル案内所に設置された応募箱で受け付け、最優秀賞1点にOKICA3万円分と名前の採用、優秀賞2点にOKICA1万円分を贈呈する。締め切りは17日午後6時。