ゴルフの国内女子ツアー開幕を飾る「2019年第32回ダイキンオーキッドレディストーナメント」が7日、南城市の琉球ゴルフ倶楽部(6514ヤード、パー72)で始まる。10日まで。沖縄県勢14人を含むプロアマ108人が出場を予定。県勢プロは昨季賞金ランク4位の比嘉真美子をはじめ、9年戦った米国から国内に主戦場を移して挑む宮里美香、ホステスプロとして昨年の3位を上回る開幕ダッシュを目指す諸見里しのぶ、プロツアー本格参戦の昨季に初優勝し、今季は米女子ツアーにも出場する新垣比菜は今大会は初めてホステスプロを務める。アマチュアは昨年、日本学生選手権2位の星川ひなの(真志喜中―熊本国府高―日大1年)ら県勢4人が出場し上位を狙う。そのほか、昨年の覇者イ・ミニョン、賞金女王のアン・ソンジュをはじめ、鈴木愛、畑岡奈紗ら実力者がそろう。優勝賞金2160万円、賞金総額1億2千万円。
◆調子上向き、静かな闘志/諸見里しのぶ
昨年のダイキンオーキッドで3位に入った諸見里しのぶ。昨季はリランキング上位で年間を通して試合に出場するなど徐々に調子は上向く。「1年って本当に早いなという気持ち。ワクワクもあるし緊張もあるいい状態。まずは予選通過し、どんどん上位を目指していく」。気負いのない表情に、10年ぶりのツアー優勝を狙いにいく静かな闘志が見える。
このオフは2月初旬から22日までタイで合宿し、ほぼ毎日クラブを振った。さまざまなロケーションでも狙った場所に打つことを中心に汗を流してきた。
ダイキンの練習ラウンドでは例年より深いラフやグリーンの芝目の状態を重点的に確認した。
苦しんできた肋軟骨痛などはなく順調に思えたが、沖縄入りしてアレルギー症状が出てきてしまった。「涙が止まらなくて。試合までには応急処置をし、万全の状態で臨みたい」
ことしからは自身に加え、新垣比菜もホステスプロとなった。前夜祭では「肩の荷が一つ降りました」と笑いを誘った。それでも「負けられない気持ちもあるし、比菜ちゃんと一緒に盛り上げていきたい」と意気込みを語る。
予選ラウンドの組み合わせが発表され、昨季1勝で黄金世代の勝みなみと昨年大会覇者のイ・ミニョンと回ることになった。昨年の大会は連日上位争いをし、県民の応援に囲まれた。19度目となる今大会。「真の主役」の笑顔をファンも待っている。
(屋嘉部長将)
◆大城「昨年より調子いい」/原点の大会から今季挑む
昨年はオフの調子がずっと良かったが、好調な状態がいつか崩れるのではという不安を抱えたまま開幕戦を迎え、予選落ちした大城さつき。「ことしは不安な気持ちがない、調子は昨年よりいい」と自信を持ち、ダイキンに臨む。
昨季はワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップの6位を最高に3度、トップ10入りした。シードは守ったものの「全然調子が良くないのにトップ10に入ったり、逆に楽しくゴルフしても成績がついてこなかったり、成績と気持ちが一致しなかった」と振り返る。
このオフはスイングの改造に取り組み、ドライバーも長くした。これまで変えたことのないことに挑戦し、飛距離も伸びる。2年前には3位に入り、県民を大いに盛り上げた。「ダイキンはどのメジャーの大会より大切」と原点の大会から今季をスタートする。
◆上原美「優勝目指す」/4大会連続出場、意気込み
上原美希は国内レギュラーツアー下部のステップ・アップ・ツアーに19試合出場し2勝、賞金ランク2位で終えた昨季を「安定した年だった。1位を取りたかったですけどね」と振り返る。レギュラーツアーは11大会に参戦し、半分以上は予選を通過した。最高位はゴルフ5レディスの21位。「ショートゲームの練習をよくやったので、成果が出たかな」と好調だったの要因を分析する。
昨年43位だったダイキンは4大会連続出場。今大会は「優勝を目指したい。悪くても10位以内には入れるように」と目標を置く。2019年度のQTランキングは67位と「悪かったんで…」。
今年も主戦場となるステップ・アップでは、目標を3勝に伸ばしていく。
◆決勝ラウンドに進みたい
2年ぶり4度目の出場の金城沙希 ショット、パターの感覚は悪くないのでしっかり調整していきたい。ダイキン本戦を懸けたアマチュア大会以降は沖縄に残って練習している。大会ではしっかり予選を通過して、土日の決勝ラウンドに進めるようにしたい。
◆予選と同じような戦略で
2年ぶり2度目出場のアマの比嘉里緒菜 これから刈り込むと思うが(練習ラウンドでは)グリーンが思ったより速くなくて、ディスタンスも予選と変わっていないので予選と同じような戦略で挑みたい。自分の世界に入って、周りに影響されないゴルフをしたい。
◆予選通過を目標に
7年ぶり2回目出場のアマの翁長由佳 グリーンが速くなっているので、下りは気を付けないといけないと思う。大会期間は雨の予報だが天気が良くなってほしい。7年ぶりの大会だが、楽しみにしている。予選通過を目標にしていきたい。