沖縄県は7日、両頬がリンゴのように赤くなる伝染性紅斑(リンゴ病)の警報を発令した。34カ所の小児科定点医療機関の患者報告数が71人、1カ所当たり2.09人で、警報基準の2人を超えた。今年の累計患者数は378人で、2010年以降で比較すると既に2番目に多くなっている。
保健所別では北部が3.0人、中部2.67人、南部2.63人、宮古2.0人、那覇0.57人、八重山0.5人。県地域保健課によると、リンゴ病の原因はヒトパルボウイルスB19。せきやくしゃみを介して感染し、多くは子どもがかかるが、妊婦が感染すると流産の可能性がある。ワクチンはない。同課の担当者は、せきをする際に口や鼻を押さえる「せきエチケット」や、手洗いなどの感染予防策の徹底を呼び掛けている。