旧県立図書館が〝県庁〟に? 改修時の仮庁舎候補


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 昨年12月の県立図書館移転に伴って“空き家”になっている那覇市寄宮の旧施設について、県管財課は7日、県庁本庁舎の大規模改修に備えた仮庁舎として使用することを想定し、当面の間保全していく方針を明らかにした。2019年度当初予算案に、旧県立図書館の建物の維持管理経費として約550万円を盛り込んでいる。7日の県議会総務企画委員会の予算審議で宮城一郎県議の質問に答えた。

 県庁本庁舎は、日本の代表的な建築家として活躍した故・黒川紀章氏が設計し、1990年に完成した。総務企画委での答弁で下地常夫管財課長は「(県庁舎の建設から)約30年が経過し、設備や機械などの更新時期であることから、今後大規模な改修を計画している」と説明。その上で「改修工事の間、執務室の移転先として仮庁舎が必要となる」と述べ、旧県立図書館を候補として示した。

 その理由について、旧県立図書館は施設の一部を改修するだけで利用が可能であることや本庁舎に近い立地を挙げ、いつでも使えるよう残していく意向を示した。

 新県立図書館は那覇市泉崎の複合施設「カフーナ旭橋」内に移転整備され、昨年12月に運営を始めた。