沖縄・伊江島、牛相次ぎ死ぬ 米軍着陸帯周辺の農家


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 【伊江】昨年12月に伊江村の米軍伊江島飛行場の着陸帯「LHDデッキ」で米軍のステルス戦闘機F35Bの訓練が始まって以降、飛行場周辺の畜産農家で牛の死や早産・死産などが相次いでいることが分かった。村は原因を調査する考えだ。

 名嘉實村議の調べによると、飛行場周辺の畜産農家6戸のうち4戸で9頭が死んだ。低体温症や体内にガスがたまって死んだ例などがあった。飛行場フェンスから300~400メートル離れた場所にある牛舎では、今年に入って牛6頭が死んだ。1月中旬には島に連れてきたばかりの牛が、首にロープが絡まって窒息死した。村は「(飛行場周辺で牛の死亡例が)突出している状況は確認できていない。長期的に因果関係を調べたい」とした。