福島から沖縄、絆の花 糸満 ヒマワリ畑の迷路開園


この記事を書いた人 大森 茂夫
ヒマワリ迷路を巡って遊ぶ子どもたち=11日午前、糸満市の平和祈念公園(大城直也撮影)

 【糸満】今年も元気に咲いたよ―。東日本大震災の発生から8年となった11日、沖縄県平和祈念財団(新垣雄久会長)は福島県のヒマワリの種から育てたヒマワリ畑の迷路を糸満市摩文仁の平和祈念公園子ども広場駐車場北側にオープンした。糸満市内外の13保育園から約300人の園児らが参加し、沖縄戦と東日本大震災の犠牲者に黙とうをささげた後、ヒマワリの迷路を駆け回った。迷路は4月11日までの予定。

 県平和祈念財団は、沖縄戦と東日本大震災を記憶にとどめ被災地との絆を深めようと、県内在住福島県出身者の福島・沖縄絆プロジェクトから福島県で採れたヒマワリの種を譲り受けている。約5千本が花を咲かせる見込み。

 福島・沖縄絆プロジェクトの鈴木伸章副理事長(71)は「暖かい沖縄で咲いたヒマワリで東日本大震災で被害に遭った人たちを癒やし、元気を届けたい」と話した。咲いたヒマワリの種は5月に福島に届ける。

 糸満市のみなみ保育園(大城卓子園長)は21人が参加した。新城瑠菜ちゃん(6)は「走って一番でゴールできてうれしかった。迷路は簡単だったよ」と笑顔を見せた。

 迷路は午前8時30分から午後5時半まで。入場無料。