15の春 旅立ち寂しさと希望 津堅中の5人 高校は島を出て沖縄本島へ 応援会が生徒ら激励


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進学で島を離れる津堅中の卒業生たち=9日、うるま市勝連の津堅島

 沖縄県うるま市津堅島の活性化を目指す市民団体「びてぃ島応援会」が9日、津堅中学校を卒業した生徒5人の激励会を同校で開催した。同日、津堅中学校では卒業式があった。激励会で生徒たちは「島を離れるのは寂しい」「本島での生活が楽しみ」と思い思いの感謝を語り、別れのひとときをお世話になった教師や島の人たちと過ごした。

 同会は昨年から、親元や島を離れ、本島で高校生活を始める津堅中学校の卒業生を応援しようと激励会を開いている。

 卒業を迎えたのは、伊覇裕盛さん(15)、宮城力さん(15)、仲村愛海梨さん(15)、前田穂乃華さん(15)、前田場麻里江さん(15)の5人。津堅島には中学校までしかないため、卒業とともに本島の高校へ進学する。仲村さんは「島の人と離れるのは寂しいが、本島での暮らしも楽しみ」と高校ではバドミントン部で活躍すると目標を掲げる。伊覇さんは「休日には津堅島に帰ってくるから寂しくない」と新生活に胸を膨らませる。

 激励会には島民や中学校教諭、保護者など約30人が参加し、卒業生たちへエールを送った。津堅中学校の大庭真由美校長は「こうして晴れの日を迎えられたのも保護者や島民、周りの皆さんのおかげであることを忘れず、高校生活も頑張ってほしい」と激励した。