【糸満】第1回いとまん平和トリムマラソンで、約3キロのファミリーコースを完走した奥浜雛妃香(すぴか)さん(18)と伊藤千夏さん(16)は、沖縄盲学校の寄宿舎の同部屋で“ファミリー”のように過ごしてきた。伴走を務めた指導員の金城粧乃さん(32)と松田夕貴さん(23)と申告タイムから11秒差でゴール。「きつかったー。気持ち良かったー」と晴れ晴れとした笑顔を見せた。
余暇活動の一環で昨年秋から2人で走り始めた。寄宿舎で毎日練習を重ね、本番を楽しみにしていた。走り始めると「人がいっぱいいて、いろんな人とぶつかったりした」(奥浜さん)が、指導員のサポートで人がいない所を選びながら走り続け、40分11秒でゴールした。
放送で、ファミリーの障がい者の部で2位に輝いたことを知ると「やったー」と跳びはねて喜んだ。
今月卒業した奥浜さんは4月から浦添市内の事業所へ通う。「いろんな人とコミュニケーションを取り、運動も続けたい」と目標を語った。4月から高等部2年生に進学する伊藤さんは「就業体験を頑張りたい」と話した。