社会

【識者の見方】ジュゴン死骸発見 保護策を見直す契機に(ジュゴン保護キャンペーンセンター・吉川秀樹さん)

今帰仁村の運天漁港に陸揚げされたジュゴンの死骸=19日

 確認されているジュゴンの個体数が3頭と少ない中で1頭が死んだことは重大な意味を持ち、危機的だ。環境省や県の現在の保護策でいいのか。モニタリングだけでは不十分で、生息海域への立ち入りを禁止する保護区制定などが必要だ。ジュゴン保護について考え直すきっかけとしたい。

 ジュゴンの死と名護市辺野古の基地建設が直接的に関係するかは分からない。ただ防衛局はこれまでジュゴンが行方不明になっても「工事の影響はない」との認識だ。3頭しか確認されていないのに1頭が死に、2頭が行方不明というのはどう見てもおかしい。


吉川秀樹さん

 ジュゴンの死と名護市辺野古の基地建設が直接的に関係するかは分からない。ただ防衛局はこれまでジュゴンが行方不明になっても「工事の影響はない」との認識だ。3頭しか確認されていないのに1頭が死に、2頭が行方不明というのはどう見てもおかしい。

 防衛局は地域を分けて調査するが、海はつながっており、動物は自由に動ける。もっと広い範囲で調査すべきだ。

 まずは工事を1、2年止め、残りの2頭が生息しているか確認する必要がある。世界にはジュゴンの専門家がおり、沖縄のジュゴンに関心を持っている。政府からの影響を受けない専門家による調査が必要だ。