日本モーターボート協会は20日、福岡県柳川市のボートレーサー養成所で124期生の修了式を行った。沖縄県那覇市出身の上原健次郎(23)=那覇西高―九共大出=が1年間、養成所で訓練を行いながら、進級試験や国家資格検定試験などに合格し、養成所を修了。県勢では17年ぶりのボートレーサーの誕生となった。
124期は全国から1138人が応募し、男女合わせて52人が合格して養成所に入所した。そのうち修了は25人で、応募者数から換算すると約2%の難関突破となった。上原は「不安と期待でいっぱいですが、完全無事故の強いレーサーになる」とプロとしての新たな世界へ意気込みを示した。
県勢レーサー誕生は2002年以来17年ぶり。現在は田村美和(56期)と前川守嗣(92期)の2選手が現役でレースに出場している。
上原は身長155センチ。「低い身長が有利なところが、自分にもできる仕事」だと思い、ボートレーサーを目指し始めたという。養成所での1年間を振り返り「ボートを操縦するのが好きなので楽しかった」と話した。
今後は「強くなって有名になり、沖縄にボートレースの楽しさを広めたい。努力してスペシャルグレード(SG)戦を取ります」と力を込めた。25日から、福岡県北九州市のボートレース若松でデビュー戦を行う予定。