短歌と琉歌で115人が入賞 御茶屋御殿文芸


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 短歌や琉歌の出来栄えを審査する「第2回御茶屋御殿文芸大会」(同実行委員会主催)が21日、沖縄県那覇市の県立博物館・美術館で開かれた。小中学生の「子ども短歌」、高校・専門学校・大学などの「学生短歌」、一般の「短歌」「琉歌」の各部門最高賞の県知事賞を4人が受賞した。4部門に計約3千首の応募があり、県知事賞を含む入賞者計115人へ表彰状が贈られた。

表彰状を手に笑顔を見せる入賞者や選者ら=21日、那覇市の県立博物館・美術館

 生徒1人当たりの応募数が多かった城西小、大名小、城北小、城北中、首里中の5校は「学校賞」に選ばれた。

 短歌で県知事賞に選ばれた渡名喜勝代さん(82)=那覇市=は、子どもの頃から過ごす首里城周辺の光景や歴史を思い浮かべ「国王の自らノロと祈願せし雨乞(あまぐ)い御嶽(うたき)の深き鎮もり」と詠んだ。渡名喜さんは「なかなかもらえる賞ではない。うれしい」と笑顔を見せた。

 その他、「子ども短歌」で中村江菜さん(南風原小5年)の「戦争中妹おぶってじいちゃんはにげたと泣いた私も泣いた」、「学生短歌」で黒島陸さん(那覇高)の「一枚の足りなかったパズルのピースそれがあなたと気づいてしまった」、「琉歌」で国吉朝政さん=那覇市=の「昔茶屋節の歌心(んかしちゃやぶしぬうたぐくる)を拝聴で御偲び心地果(うがでぃうみしぬぶしんちはてぃ)やねらん」がそれぞれ県知事賞に選ばれた。