第66回県高校野球春季大会第1日は21日、北谷公園野球場などで開幕し、1回戦9試合を行った。宜野座が延長十四回のタイブレークの末、具志川に6―4で勝利した。小禄は4―3で北谷に延長十回でサヨナラ勝ちした。与勝は4―0で名護商工を退け、普天間は6―0で那覇西を下した。日本ウェルネスは2―1で読谷に競り勝った。大会第2日は23日、北谷公園野球場などで8試合を行う。
◆金城(宜野座) 殊勲の勝ち越し打
先制して有利に試合を進めた宜野座だったが、九回に具志川に追いつかれた。タイブレークの延長十四回、金城隆政の安打が試合を決めた。初戦から厳しい戦いとなったが、川平優次監督は「勝てたことが全てで、次につながる。粘り強くよくやってくれた」と選手たちを褒めた。
二回に3点を先制した宜野座だが、その後は「スイングが大振りになってしまい、フライアウトが増えてしまった」(川平監督)とゼロ行進となった。
守備でも、ダブルプレーが狙える場面で送球エラーの失点。1点差まで詰め寄られた九回には一塁手・金城隆のグラブのわずかボール1個分上に打球が抜け、同点に追いつかれた。金城隆は「あと少しで捕れたので悔しかった」。
延長に入っても勝負は決まらず、タイブレークとなった十三回は互いに1点を取った。続く十四回に一死満塁とチャンスをつくり、金城隆が打席に立った。九回の守備の悔しさも手伝い、「初球から逃さない」と真ん中高めのボールを振り抜きライナーで左翼へ。三塁走者の友利千尋が生還し、二塁走者の新垣颯麻は懸命に腕を回す三塁コーチャーの比嘉航也を見て「自信を持っていけた」と本塁へ滑り込んだ。その裏の具志川の攻撃も三人で締めて、勝利をつかみ取った。
金城隆は「雰囲気が良くなって、盛り上がっている」とチームのまとまりを喜ぶ。「守備でも我慢し、みんなで1点を取っていく」と意気込んだ。
(屋嘉部長将)
<きのうの結果>
▽1回戦
宜野座 6―4 具志川
(延長十四回タイブレーク)
与勝 4―0 名護商工
中部商 2―0 中部農林
普天間 6―0 那覇西
具志川商 6―1 豊見城
美来工科 5―4 前原
那覇 4―2 浦添
小禄 4―3 北谷
(延長十回)
ウェルネス 2―1 読谷
<23日の試合>
▽1回戦
【北谷】9時
嘉手納―那覇国際
美里―宮古工業
沖高専―西原
【アトムホーム】9時
宜野湾―八重山
陽明―石川
浦添商―南風原
【セルスタ】12時
那覇商―浦添工
南部商―沖縄工