【宮古島】米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手(45)の引退表明から一夜明けた22日、県内からもねぎらいの声が上がった。1992~2015年の23年間、イチロー選手の古巣オリックス・バファローズがキャンプをしていた宮古島。市内にある「ホテルニュー丸勝」社長の平良勝之さん(70)は、宮古島オリックス・バファローズ協力会の副会長として、イチロー選手が入団間もない頃から見守ってきた。引退に「『夢と感動をありがとう』という感謝の気持ちだ」と語った。
イチロー選手の印象を「直接会話を重ねたわけではないが、礼儀正しく律義な人柄だった」と振り返る。
平良さんが開いていた会食に度々姿を見せ、カラオケを歌ったり、ダンスを踊ったりする一面も見せていたという。一方で、野球にストイックに向き合う姿を目にしていた。「1軍ではない時から、他の人が飲みに行ったりしてる中、彼は夜間練習に1人黙々と取り組んでいたのを覚えている」
引退表明会見をテレビで見た平良さんは「イチロー引退とともに平成が終わるのは感慨深い」としみじみした様子。「今後は後続の育成と指導に尽力してもらい、ぜひ宮古島にもまた来てほしい」と話し、「それが宮古島初の甲子園出場につながれば最高だね」と笑みを浮かべた。