【宜野湾】米軍普天間飛行場の移設工事が進む沖縄県名護市辺野古で新たな区域の土砂投入が始まったことを受け、宜野湾市の松川正則市長は25日、取材に対し「(普天間の危険性除去のために)手だてが他になければ、そのまま進めるしかないという感じはする」と述べ、移設を容認する考えを示した。
松川氏が昨年9月に就任して以降、選挙期間中も含め、辺野古移設を容認する発言は初めて。
松川氏は県が22日に国交相を相手に提訴したことについて「国と県が対立しながら(工事が進む)というのは非常に残念だ」とした上で「裁判の闘いだけでは具体性がない。普天間の閉鎖、返還は双方とも考えているとは思うが、いかんせん他に手段がない」と述べた。