全国から沖縄に派遣された「シーサー警ら隊」帰任 13人は沖縄県警採用へ


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花道をつくった沖縄県警職員からねぎらいの言葉を掛けられる特別出向者ら=25日、那覇市泉崎の県警本部

 2016年に発生した米軍属女性暴行事件を受けた治安対策として沖縄県内で増員された警察官100人の中で、全国から県警へ派遣された特別出向者の受け入れが3月末で終了する。県警は25日、那覇市泉崎の本部で最後まで残った26人に対する表彰式と帰任式を開催した。筒井洋樹本部長が感謝の言葉を述べたほか、一緒に働いた同僚らが花道をつくり見送った。26人のうち希望した13人は割愛採用され、4月以降も県警で働く。

 特別出向者は17年1月から16の他府県から受け入れを始め、「シーサー警ら隊」を発足した。当初は100人派遣されていたが、段階的に新規採用で補っており、今年4月の地元採用で増員枠を充足した。

 福岡県警から出向し、沖縄県警本部生活安全部地域課自動車警ら隊で勤務した河野禎史警部補(45)は「少しでも沖縄の治安に貢献できればと志願した。県警職員も県民の皆さんも親切に接してくれた」と述べた。

 神奈川県警で勤務していた那覇市出身の赤嶺勝之警部補(44)は家族と相談し、沖縄県警に残ることを決めた。自動車警ら隊で勤務した赤嶺警部補は「大学進学から二十数年間本土へいたが、地元で仕事ができるならばと志願した。引き続き自動車警らを続け、県民の近い所で仕事がしたい」と意気込んだ。筒井本部長は「出向中に築いた職員との『結』の精神を大切にし、末永く沖縄での関係を継続してほしい」と式辞を述べた。