首里、六回に一気 沖縄県春季高校野球第4日


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 高校野球の第66回県春季大会第4日は25日、那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇など2球場で1回戦の残り4試合を行った。首里が6―3で宮古に逆転勝ちし、知念は4―2で首里東を下した。KBC未来は7―6で名護に競り勝った。美里工業は7―0で宮古総実に七回コールド勝ちした。1回戦30試合は終わり、26日から各球場で2回戦が始まる。

◆乱れ突く、積極走塁光る/首里

宮古―首里 6回1死一、三塁 宮城正汰の投手前へのスクイズで6点目のホームインをする首里の金城和紀(右)=25日、沖縄セルラースタジアム那覇

 2―3と1点差で宮古を追った首里が六回、スコアボードを動かした。与四球、野選、暴投と乱れる相手守備を見逃さず、「コーチャーから死ぬ気で走れと言われていた」という金城恭平が暴投の瞬間に全速力でホームに生還し勝ち越し。チームとして積極走塁が光り一気に4得点し、6―3で宮古を振り払った。

 六回はここまで2打席2安打の先頭・金城順平が四球で出塁すると、野選と知念空の右前打で無死満塁。交代した相手投手に対し、「今までずっとチャンスで1本が出ず苦しかった」という金城和紀が直球を左前に運んで、同点の走者が生還。その後は野選や暴投、宮城正汰の投手前スクイズなどで、塁上の走者が次々とホームに滑り込む逆転劇となった。

 先発の金城恭は三回に3失点したが、その後は六回を除き3人ずつで仕留め、継投した9回2死までに計8奪三振と好投した。主将で捕手の城間理央も落ち着き、好リードを続けた。

 城間は攻撃でも、0―3で追った四回に先頭打者として左前打で出塁し、2得点の口火を切った。「先頭で出て1点につなぐ」プレーが実行できたとうなずいた。

 初戦の失策は1。「次はエラーをなくし、この調子で自分たちの野球をする」(城間)と、次のKBC未来戦に臨む。
 (石井恭子)

<きのうの結果>
▽1回戦
美里工 7―0 宮古総実
 (七回コールド)
知念 4―2 首里東
KBC未来 7―6 名護
首里 6―3 宮古

<26日の試合>
▽2回戦
【北谷】9時
沖縄水産―宜野座
具志川商―与勝
日本ウェルネス―中部商

【セルスタ】9時
普天間―那覇
八重山―那覇商
美来工科―小禄

【アトムホーム】9時
嘉手納―宮古工
石川―沖縄工