空手道形で浦添女子が準V 全国高校選抜大会


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 高校の全国選抜選手権は27日、各地で行い、和歌山県和歌山市の和歌山ビッグホエールであった空手道の女子団体形で浦添(友利瑛令那、佐和田莉乃、久場麗佳)が準優勝した。県勢の決勝進出は15年ぶりで、浦添としては26年ぶりだった。ライフル射撃のエアライフル男子立射60発(10メートル)は内原隆之介(興南2年)が予選3位で決勝に進み、244・6点で2位に入った。決勝の記録は大会新記録だった。ハンドボールの女子那覇西は準々決勝で小林秀峰(宮崎)を29―17で下し、4強入りした。

◆狙うは夏頂点/女子団体形・浦添

女子団体形 力強い演武で準優勝した浦添女子=27日、和歌山県和歌山市の和歌山ビッグホエール(提供)

 全国制覇をつかみ取る決意で全国選抜選手権の女子団体形に臨んだ浦添(佐和田莉乃、久場麗佳、友利瑛令那)だが、決勝の大阪学芸とのアーナン対決は0―7で敗れ、惜しくも準優勝に終わった。3人ともに「自分たちの最高の形がうてた」と感じているだけに、驚きと悔しさが残る準優勝となった。

 一方で、伊禮光国監督は「全国のトップレベルで戦えることを証明できた」と選手の高い実力に太鼓判を押し、夏の全国高校総体へ気持ちを切り替えた。

 3選手は高校入学前から劉衛流で学んできた。週末は劉衛流龍鳳会の佐久本嗣男会長の道場に通い、世界王者の喜友名諒選手との稽古で「世界で優勝することを間近に感じてきた」(伊禮監督)という。友利も「佐久本先生に全てのことを細かく教えていただいた」と振り返る。

 稽古を重ねるごとに優勝への意識も高まり、大会では各校の選手や演武を見てもたじろぐことなく、自信を持って戦ってきた。しかし、決勝は前回優勝の大阪学芸に完敗。久場は「分解で相手の大技に迫力があった。支えてくれた人たちに日本一で恩返ししたかった」と残念がった。

 悔しさも強いが、稽古も大会も充実したという3人。夏の全国舞台は沖縄での開催だ。佐和田は「この大会で個人も団体も全国で戦えることを実感し、頑張っても何が起きるかわからないことも痛感した。さらに気を引き締めて、夏は優勝したい」と力強い言葉で締めくくった。