社会

辺野古発信へ記録映像制作 県系2世・与那嶺さん 県内若者と意見交換

辺野古の新基地建設問題を発信するドキュメンタリーを制作するため、若者の声を聞く与那嶺海椰さん(左)=28日、宜野湾市の沖縄国際大

 米オレゴン州ポートランド在住で県系2世の高校生、与那嶺海椰(かいや)さん(17)を囲むワークショップが28日、宜野湾市の沖縄国際大で開かれた。名護市辺野古の新基地建設問題を米国や世界に発信するドキュメンタリーの制作に取り組んでいる与那嶺さんと、県内の若者ら約10人が参加し、米国の若者たちの沖縄に対する認識や、沖縄の若い世代が基地問題をどう捉えているかについて意見を交わした。

 与那嶺さんは、ポートランドの公立高校で社会科教員をしている母緑(もえ)さん(41)=那覇市出身=と共に昨年8月、辺野古ゲート前の抗議活動に参加。土砂投入に心を痛めるとともに、米メディアの沖縄報道が圧倒的に不足していることに疑問を感じた。映像制作とソーシャルメディアによる発信で、国境を越えた若者のつながりをつくろうと、20日~4月2日の日程で来沖した。


辺野古の新基地建設問題を発信するドキュメンタリー制作のため来沖した与那嶺海椰さん

 与那嶺さんは、米国の多くの若者たちが気候変動や警官による黒人に対しての暴力への抗議運動「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命も大切だ)」などの社会問題に声を上げ、ソーシャルメディアによる情報発信と抗議活動に取り組んでいる現状を説明した。

 高校の友人たちへのインタビュー映像を紹介し「世界を変えるため、若者が声を上げていこう」という沖縄の若い世代のメッセージを紹介した。

 参加者らは「沖縄の人々の命も大切だ」などの英文メッセージを考えた後、米国の若者に知ってほしい沖縄の現状や思いを語り、与那嶺さんが撮影した。

 又吉さやかさん(25)=浦添市=は「一つの海、一つの世界」というメッセージを考え、「沖縄も米国も海でつながっている。沖縄の声が波に乗って米国に届くはずだ」と思いを込めた。徳比嘉大地さん(20)=うるま市=は「県外、海外の人に観光だけでなく、沖縄の人々と交流して学べるガイドなどをやってみたい」と話した。