新年度が始まり、新たな元号が発表された1日、沖縄県内各地では企業の入社式や入行式が開かれた。新入社員は緊張した面持ちで式典に臨み、各企業のトップらから辞令を手渡された。新元号「令和」の幕開けとなる2019年に社会人としての一歩を踏み出し、企業や県経済の発展のために力を尽くすことを誓った。
沖縄電力は浦添市の本社で入社式を開いた。1日付で就任した本永浩之社長が、新入社員一人一人に辞令を手渡した。大城勇人さん(24)は「元号が改められるフレッシュな年に、沖電に新たな風を吹かせたい」と表情を輝かせた。りゅうせきの入社式で新入社員を代表してあいさつした嘉手納安顕さん(23)は「気が引き締まる思い。日々精進の姿勢で学び、新しい風を吹かすことを目標に努力する」と語った。
琉球銀行には38人が新たに加わった。桑江喬也さん(22)は「沖縄の経済発展に貢献できる人材になる。不安や緊張もあるけれど、楽しみが7割だ」と意気込んだ。68人が入行した沖縄銀行の入行式には、イメージキャラクターの「キキ&ララ」も登場した。比嘉葉月さん(23)は「ファンができるくらいお客さまに信頼されるような行員になりたい」と笑顔を見せた。沖縄海邦銀行には38人が入行した。新田晃平さん(22)は「先輩方を見て成長して、人に優しく親身に接する銀行員になりたい」と目標を語った。
金秀グループは西原町のエリスリーナ西原ヒルズガーデンで合同入社式を開いた。グループ全体で106人が入社。新入社員代表の大城春菜さん(22)は「会社発展のために全力を尽くすとともに、立派な社会人となるよう互いに切磋琢磨(せっさたくま)し、精いっぱい努力したい」と意気込んだ。
JAおきなわの玉那覇令雄さん(22)は「先輩方が築いてきた長い歩みや多くの信頼、実績を踏まえて、常に向上心を持って業務に取り組む。1日でも早く組織の戦力になれるよう、自分で考えて行動できる職員になる」と決意表明した。