帽子着用を禁じた議会傍聴規則の憲法上の問題を提起するため、公の場での着帽を1994年から続けてきた憲法学者の高良鉄美氏が、参院選沖縄選挙区への出馬要請に関する6日の会見に帽子を脱いで臨んだ。
高良氏は「立法者の一員になる。それは権力の側に付いて立法権の担い手になることだ。その意味で私の立場も変わる」と述べ、当選した場合には帽子を脱ぐ考えを説明した。
トレードマークともなる帽子について「国会の中で帽子などの着用を禁止するのは明治憲法での傍聴規則であり、(現憲法で)国民は主権者だ。主権者の傍聴を規制するのは知る権利の観点からも不条理で、帽子を通じて国家権力に問題提起をしてきた」と語った。