ATM、現金不足可能性も 10連休前後の金融機関 窓口混雑 早めの対応呼び掛け


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 4月27日から5月6日まで最大10連休となる長期休暇を控え、沖縄県内の金融機関が対応を進めている。各金融機関ともに連休期間中は店舗を閉めるため、連休前後の営業日には窓口の混雑が予想される。現金自動預払機(ATM)で現金不足が発生する可能性もあるという。各機関はホームページに10連休への対応などを掲載し、利用者に早めの準備を求めている。

 連休前後は給与の振り込みや口座振替などの依頼が集中すると見られている。県労働金庫の担当者は「(連休直前の)4月25、26日は窓口がかなり混雑するだろう。可能ならば早期に来店して手続きしてもらった方が確実で安心だ」と話す。混雑緩和のため、連休期間から余裕を持った時期に窓口を利用するよう呼び掛けている。

 従業員に支払う給与など、企業の資金需要が発生することも考えられる。沖銀の担当者は「月末に給与支払日を設定している企業も多く、売り上げなどの入金が連休明けになる場合には収支のずれが想定される」と指摘する。各機関は営業店で連休前に相談を受け付ける。

 連休中に口座振替日や融資の返済日が設定されている場合、連休明けの5月7日に口座から引き落とされるため、残高が不足しないように注意が必要という。

 10連休は多くの人がレジャーに出掛けるため、出金の増加が見込まれる。全国銀行協会は、連休中にATMから現金がなくなる恐れがあるとして注意を呼び掛けている。沖銀は連休中盤に全支店で行員が出勤して現金を補充する。店舗外ATMは沖銀、琉銀ともに委託業者が順次補充する。

 海銀はシステム移行に伴い、5月2日午後7時から6日午前8時までATMを休止する。過去の連休の実績を踏まえ現金切れがないように備えるという。県信用漁業協同組合連合会のATMはメンテナンスのために4月30日、5月3日、4日は休止する。

 琉球銀行のローンセンター、沖縄銀行のローンFPステーション、沖縄海邦銀行の南風原ローンプラザ、県農業協同組合(JAおきなわ)ローンセンターは4月27、28日の両日は営業し、29日以降は休業する。海銀のお客さま相談プラザ大湾(読谷村)は10連休中も営業する。