英検合格者数が日本一 必修化で延べ570人が取得 沖縄の沖尚中に文科大臣賞


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受賞を喜ぶ沖縄尚学高校付属中学校の(左から)金城英和教頭、名城政一郎校長、生徒会会長の仲程麻陽さん、副会長の宮城歩果(ほのか)さん、英語科の小禄元気教諭と比嘉由紀子教諭=10日、那覇市国場の同校

 2018年度の沖縄尚学高校付属中学校の英検合格者数(1~3級)が延べ570人となり、日本国内で最も合格者数の多かった団体として3月29日、文部科学大臣賞(中学校の部)を受賞した。

 同校は4月10日、校内でメディア向けの報告会を開き、喜びと英検への取り組みについて語った。

 1人で複数の級を取得した生徒もおり、学校は上位級の内訳を1級2人、準1級8人、2級108人、準2級216人、3級236人と発表した。

 報告会で同校の名城政一郎校長は「今回の受賞は生徒全員が英検取得の目標を共有し、一人一人が頑張った結果だ。受賞によって生徒のモチベーションもさらに上がるだろう」と生徒のさらなる活躍に期待した。

 同校では09年度に英検の取得を必修化しており、付属高校では卒業までに準1級以上への合格を目指すという。授業では「読む・書く・聞く・話す」の4技能を意識した授業を行うことで、どんな試験にも対応できる英語力の養成に取り組む。英検対策には週に1回、海外の協定大学から派遣された教師による英語の授業を実施している。生徒会長の仲程麻陽(あさひ)さん(15)は「(学校の)一員としてうれしい。中学校卒業までに2級以上を取得したい」と抱負を語った。