来県中の宮腰光寛沖縄担当相は14日、北谷町で13日に米兵による殺人事件の可能性がある事案が発生したことに関し、米軍事案を含めた全県的な防犯体制の強化策として、防犯機器を車内に設置したタクシー(タクパト)を現在の300台規模から年度内に1200台規模に拡大する考えを示した。
事件については「極めて遺憾であり、被害者にお悔やみを申し上げる。米側には政府として綱紀粛正の徹底を申し入れた。防犯体制強化のため、タクパトを年度内に1200台規模に増やしたい」と述べた。
同日午前に那覇市の沖縄総合事務局で開かれた「琉球泡盛海外輸出プロジェクト」第5回会合の冒頭で事件について発言したほか、会合終了後、報道陣の質問に答えた。
タクパトにはタブレット端末やドライブレコーダー、GPS(衛星利用測位システム)などが設置されている。運転手が事件・事故を目撃したり、犯罪被害を受けたりした場合に、位置情報や動画データなどを即座に事業所と警察に通報できる。県内では昨年8月に導入された。