プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は14日、大阪府のおおきにアリーナ舞洲で大阪エヴェッサ(同4位)と第58戦を行い、76―59で快勝した。成績は38勝20敗となった。前半は互角の戦いとなったが、第3クオーター(Q)に大阪の主力外国人選手が退場すると、キングスは各選手が積極的に攻撃を仕掛けるとともに、堅守から速攻につなげるなど、圧倒し続けた。今季レギュラーシーズン最終節となる次戦は20、21の両日、沖縄市体育館で滋賀レイクスターズと対戦する。
キングス(38勝20敗)
76―59(20―18,18―18,19―12,19―11)
大 阪(22勝36敗)
◆もっと緊張感を
佐々宜央HC(キングス)の話 すごく良い部分と悪い部分があった。悪いのは速攻が出そうな時にターンオーバーあったり、レイアップを外したり。最後に勝ちきれたのは良かったが、もっと緊張感を持ってプレーしないといけない。
◆積極的な個人技と連係/CSへ個々の強み生かす
ベンチメンバーが活躍した13日とは一転し、主力で固めたキングスは積極的な個人技と連係した仕掛けで76―59と大阪を圧倒した。今季、大阪とは3勝3敗となったが、最後にアウェーで初白星。昨年末にジョシュ・スコットが負傷したのが大阪戦だったため、嫌なイメージを拭い去る1勝ともなった。
スクリーンを絡めた古川孝敏のミドルシュートやピック&ロールによる並里成、ジェフ・エアーズの連係など、個々の強みが発揮されたが、一方で、前半は速攻時のパスミスなどで試合の流れを引き寄せられなかった。
それでも堅守からの素早い攻撃への展開が、大阪の主力外国人選手のアンスポーツマンライク・ファウル計2回につながり、第3Qで退場に追い込む。窮地に立たされた大阪は日本人選手が奮闘したが、キングスはエアーズや田代直希のリバウンドなどでゴール下と試合を制した。
チャンピオンシップ(CS)に向けて各選手の強みが生かされたが、確実に点につなげる場面でミスが多発。佐々宜央HC「どこにも負けるが、どこにも勝てるチーム」と危機感を強調した。
リーグ最終盤に入り、ボールへの高い執着心で結果を残す田代は「前半は自分たちで苦しんだ印象で大きな課題となったが、この2日間は主力がいないなかチームとしてはよく戦えた」と振り返る。今季最後となる滋賀とのホーム2連戦に向け「CSのつもりで戦うので応援お願いします」と気合を入れた。