北谷町桑江のアパートで13日に在沖米海兵隊所属の男性海軍兵と日本人女性の遺体が見つかった事件を受け、玉城デニー知事は15日、エリック・スミス在沖米四軍調整官とロバート・ケプキー在沖米総領事を県庁に呼び出し、事件に抗議した。
2016年の米軍属女性暴行殺人事件に触れ「まだ記憶に新しい中でこのような事件が起き、多くの県民は大きな不安と憤りを持っている」と語った。在沖米軍は今年2月に米兵らの勤務時間外の行動を規制する「リバティー制度」を緩和しているが、スミス四軍調整官から規制を再び強める措置などは示されなかった。
玉城知事は「全軍の綱紀粛正と人権教育を確認し、県民に与える不安を取り除くようお願いしたい」と述べ、米軍と日米両政府の責任で実行性のある抜本的な再発防止策を講じるよう求めた。在沖米軍が「リバティー制度」を緩和したことについても「状況を確認したい。常に綱紀粛正を求めているが、スミス氏が電話で『私の責任だ』と述べたように、しっかり検証・対応されると考えている」と語った。
スミス四軍調整官は「県民に対して謝罪を申し上げたい。県警の捜査に全面的に協力したい」と語った。【琉球新報電子版】