「女は政治は無理」 衆院沖縄3区で中傷ビラ 両陣営「人権侵害」と怒り


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15日夜から16日未明にかけて沖縄市などでばらまかれたとみられる中傷ビラ

 衆院沖縄3区補欠選挙の選挙区内の沖縄市やうるま市などで「女は政治は無理 女は台所に帰れ」と女性を中傷する出所不明の印刷物が電柱などに大量に張り出される事案が発生した。3区補選には、無所属新人でフリージャーナリストの屋良朝博氏(56)と新人で元沖縄北方担当相の島尻安伊子氏(54)=自民公認、公明、維新推薦=の2氏が立候補しており、両陣営からは「女性に対する人権侵害だ」などと怒りの声が上がっている。

 沖縄3区補選は2018年5月に「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」が施行されて以降、大阪12区補選と共に全国初の国政選挙だ。

 女性に対する人権侵害とも取れる行為に屋良後援会の東門美津子会長代行は17日、沖縄署に告発状を提出した。屋良選対の平良昭一本部長は「誰が何の目的でこのような蛮行をしたか分からないが、許しがたい行為に対して、屋良陣営は撤去作業を行う」との声明を発表した。

 島尻氏を支援する自民県連女性局は名誉毀損(きそん)で告訴することを検討している。17日には、県連女性局の新垣亜矢子局長が沖縄市内で会見し緊急声明を発表。声明では「女性の政治参画を獲得するために不断の努力を重ねてきた先人たちを否定するもので女性に対する人権侵害だ」と批判した。

 両陣営関係者によると、16日朝に沖縄市やうるま市などの街頭に貼られているのを発見したという。