【与那原】沖縄県与那原町は10日から、IC乗車券「OKICA(オキカ)」カードの販売を始めた。自治体がオキカカードを販売するのは県内初。公共交通網の利用促進が目的で、庁舎内でオキカカードを購入することができる。照屋勉町長は同日、与那原町役場で開かれたオキカ販売スタート記者発表会で「(公共交通に)便利に乗れるようになり、公共交通について町民が考えるきっかけになってほしい」とあいさつした。
記者発表会では、与那原町内に住む、知念高校1年生の山内美怜さん(15)が実際にオキカカードを購入した。「友達と那覇に遊びに行くときに、よくバスを利用する」という山内さんは「オキカがあれば、揺れるバスの中でわざわざ財布から小銭を出さなくて済む。役場で販売すれば、町民は買いやすいし、使いやすい」と話し、公共交通網の利用促進につながる利点を挙げた。
オキカを運営する沖縄ICカードの仲吉良次社長は記者発表会で「(オキカカードの販売によって)与那原町の公共交通が、より一層発展するように願う」と話した。オキカカードは19年2月末時点で販売枚数32万枚を突破している。