10連休、レンタカーに予約殺到 ホテルは前半に集中


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ゴールデンウイークの帰省ラッシュで混雑する那覇空港=2018年5月5日

 初の10連休となる今年のゴールデンウイークに向けて、沖縄路線の航空輸送人数は前年同期を2割程度上回る見込みとなるなど、連休を沖縄で過ごす多くの旅行客で県内各地はごった返しそうだ。ホテルの宿泊予約も好調のほか、中でもレンタカー各社には貸し出し容量を超える予約が殺到しているという。

 沖縄発着便を運航する航空会社では、10連休を前にした26日の金曜日から予約が埋まっており、日本航空(JAL)の同日の沖縄向けは99・5%とほぼ満席。期間中は那覇―羽田線で32便を増便して対応する。スカイマークも予約数が前年比21・5%と大幅に増えたため臨時便の対応を取る。

 県ホテル旅館生活衛生同業組合は、15日に県内ホテルの関係者らを集め期間中の予約状況などについて聞き取りを行った。

 業界では「3月ぐらいは予約の動きが鈍く海外旅行にシフトしていると分析していたが、4月から好調に入り始めた」としており、10連休初日の27日から5月3日までほぼ満室というホテルも多い。連休後半の4日~6日にかけては前半より予約が鈍く、7割程度だという。

 同組合は「長い連休なので前半は旅行に行き、後半は地元でゆっくりする方が多いのでは」と分析した。

 レンタカー業界は予約が殺到している。県レンタカー協会によると、県内のレンタカー予約はほぼ満車状態で、増車するなどの対応を取っている企業もあるという。

 通常は7割が海外客というOTSレンタカーは、代替わりに伴う10連休は国内客の予約が増え、4月27日から3日間は満車で60%が国内客だという。

 後半の5月4日~6日にかけても約70%の予約率だという。

 空港レンタカー(那覇市)では、昨年12月から連休期間の予約が入り始め、3月末にはほぼ満車状態になった。

 2月下旬には予約が殺到したためネット予約を止め、期間中の予約は電話のみとする対応を取らざるをえなかったという。同社の担当者は「他のレンタカー会社でも予約が取れないという声も聞いている」と話す。
 (中村優希)