18日から開催中の「島ぜんぶでおーきな祭 第11回沖縄国際映画祭」は20日、3日目を迎えた。那覇市首里にある沖縄現役最古の木造映画館「首里劇場」は昨年に引き続き映画祭の会場となり、多くの人が訪れている。開館時の1950年から建て替えず、そのままの形で営業している劇場で来場者は独特の香りと年季の入ったレトロな空間を堪能していた。
今年はアニメーションと劇画を融合させた劇メーション作品「バイオレンス・ボイジャー」(宇治茶監督)など3作品を上映し、同作で声優を務めたお笑いコンビ「ココリコ」の田中直樹さんらが登壇した。幕開けには県立芸術大学の学生有志による「かぎやで風節」「恩納節」などが演奏された。
浦添市の新城達也さん(52)は娘の花菜(はな)さん(18)と一緒に訪れた。達也さんは「初めて来たが幼い頃に通った映画館に似ていて、懐かしく感じた。普段は成人映画しかやっていないみたいなので、このようなイベントをもっと増やしてほしい」と語った。
那覇市の琉球新報ホールでは「エキストロ」に出演している俳優の山本耕史さんや「ヤウンペを探せ!」に出演している俳優の池内博之さん、「クソみたいな映画」に出演している女優の内田理央さんらが舞台あいさつした。
21日正午には映画祭最大のイベント、レッドカーペットが那覇市の国際通りである。開催場所、上映などの問い合わせは運営事務局(電話)098(917)5123。